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日比谷パークフロント

プロジェクト・ノート #007 日比谷パークフロント

理想の働き方を提案する「公園の中のオフィス」

日比谷公園に隣接する希少立地であるとともに、多くの官庁が集積する霞が関エリアに誕生したオフィスビル。日比谷公園に隣接する魅力を最大に引き出すため、「公園の中のオフィス」をコンセプトに、「緑」を生かし、理想の働き方を提案しています。 日本の新しい働き方をデザインする「Green Work Style Project」。その第一弾プロジェクトの取り組みをご紹介します。

プロジェクト・データ

事業名称 日比谷パークフロント
事業主体 ケネディクス株式会社、東急不動産株式会社、株式会社日本政策投資銀行
所在地 東京都千代田区内幸町二丁目1番6号
敷地面積 6,089.61m2
延床面積 67,123m2
建物規模 地上21階、地下4階
用途 事務所、店舗、駐車場等
竣工 2017年5月

プロジェクト・サマリ

日比谷公園の入口となるオフィスビル

2017年に竣工した日比谷パークフロントは、日比谷公園に隣接し、地下では隣接ビルを通じて霞ヶ関駅と内幸町駅に直結する利便性の高いオフィスビルです。約16ヘクタールの日比谷公園の緑が眼下に広がる、まさに公園(park)の入口(front)となる施設であることから「HIBIYA PARKFRONT」と名付けられ、オフィスワーカーに新しい働き方を提案する最先端のオフィスとして、豊かな緑景と面影を残す品格の地「日比谷」に誕生しました。

公園の中にいるような快適な空間

日比谷パークフロントでは「公園の中のオフィス」をコンセプトに揚げ、日比谷公園の眺望だけでなく、建物の中まで公園のような快適さに包まれた環境を実現しています。開放的な空間に豊かな樹木を配した最上階21階の入居者の方々専用のスカイラウンジやスカイガーデン、近隣のオフィスワーカーに親しまれるエリアをめざして設置された敷地内の植栽エリア「日比谷セントリウム」など、無機質になりがちなオフィスのいたるところに緑を配置し、癒しやリラックスをオフィスワーカーにもたらしています。

日本の"はたらく"を、緑でデザインする。

日比谷パークフロントが第一弾となる「Green Work Style Project」は、働くことで生じる課題を、植物の力によって活動的・精神的に"デザイン"(解決)し、オフィスワーカーの作業効率や生産性の向上、コミュニケーションの活性化などをめざす取り組みです。デザインを通じて社会貢献を行う「デザインアソシエーションNPO」との共同プロジェクトで、脳科学者の茂木健一郎氏、元日経デザイン編集長の下川一哉氏、プラントハンターの西畠清順氏が参画しています。私たちは「緑の力をオフィスに取り入れるための5つのアクション」を定め、理想的な働き方の実現をサポートしています。

日比谷パークフロントでこだわり抜いた点は?

森下:「公園の中のオフィス」というコンセプトをいかに具現化するかにこだわり続け、緑深い日比谷公園の立地という最大の魅力をどう生かすかを考えました。ニューヨークのマンハッタンにあるセントラルパークやブライアントパークが参考になると考え、実際に現地調査を行い、活用事例やオフィスワーカーへのヒアリングを実施しました。そのヒントがオフィスビルの随所に生かされています。日比谷公園のイメージをオフィスの中まで引っ張り込むため、エントランスやスカイガーデンなど入居者の方々が触れやすい場所に緑を植栽し、入居者の方々に気持ちよく働いてもらえるよう、緑の多い環境づくりには特にこだわりました。

仲神:「オフィスワーカーにとって過ごしやすく心地よい空間であること、そして共用部を充実させることがオフィスビルの価値向上につながる」という考えのもと、21階に屋上庭園と、そこに隣接する形でゆったりしたソファーやバーカウンターがあるスカイラウンジを設けています。このスカイラウンジでは、ビュッフェの朝食サービスをご用意し、入居者の方々がこのビルで過ごす一日を心地よくスタートして頂けるように配慮しています。また、共用部の廊下の幅を広くしたり吹き抜けを作ったりすることで開放感を演出しながら、ホテルのような居心地のよいデザインにこだわりました。女性用のお手洗いには、鏡の周囲に照明を配置した「女優ミラー」をつけるなど、女性が働きたくなるビルをめざした工夫も施しています。

日比谷セントリウムに面したダイナミックな斜めガラスは、この物件のデザインのキーポイントであり、大切にした点のひとつです。清掃のしやすさや構造的な問題などさまざまな課題がありましたが、設計・施工の方、管理の方と一緒になって長時間膝を突き合わせ、ひとつ一つ課題をクリアした結果、緑あふれる外構とエントランスの空間がシームレスにつながり、空間を広く伸びやかに見せることができました。「よいオフィスビルとは?」という問いは、永遠のテーマで、常に考え続けています。働く人にとって魅力的なオフィスビルをつくりたい。そのために、本当に細かいことにまでこだわり抜きました。

愛されるオフィスビルになるための工夫は?

仲神:施設が開業して一年が経過し、ランチタイムには緑に囲まれた敷地内のベンチがいっぱいになるほど、オフィスワーカーや近隣の人々に使っていただけるようになり、周辺の人の流れが変わりました。快適な場所に人は集まり、そして、コミュニケーションが生まれると考えています。コンセプトの通り、「公園の中」のような快適な場所になったのではないかと思い、嬉しく思っています。引き続き、大規模な物件の開発も進行しています。規模によらず、居住感とヒューマンスケール、何よりオフィスワーカーの働きやすさを大切にした、当社らしい開発を行っていきたいと思っています。

森下:オフィスビルは、立地や規模などの特色をどう出すかが重要であり、このビルで働く人の目線に立って、さまざまなことを悩み抜きました。入居者の方々の居心地のよさを追求し、21階のスカイラウンジではWi-Fiを整備しているほか、2階の入居者の方々専用の打ち合わせラウンジにはタブレット端末で1階のカフェからドリンクを取り寄せられるようにするなど、オフィスビル内のさまざまな場所で仕事ができるように工夫しています。完成後は入居者の方々向けに敷地内の100種類以上の緑を見学する「グリーンツアー」を企画するなど、現在はソフト面の充実を進めています。また、近隣のオフィスワーカーに親しまれるエリアになることをめざして、敷地内に植栽エリア「日比谷セントリウム」を設置するなど、入居者の方々だけでなく近隣のオフィスワーカーにも配慮しました。今後も、入居者の方々のご意見なども取り入れながら常に改善を繰り返し、「働く人を笑顔にできるオフィス」をつくり上げていきたいです。

Tenant Interview

お客さまインタビュー

株式会社ブロードバンドタワー 藤原洋代表取締役会長兼社長CEO

私は1日のうちの多くの時間を過ごすオフィス空間はハッピーでないと、社員の人生がハッピーにならないと考えており、この緑に囲まれたオフィスは精神衛生上とてもよいと感じています。現代は社内外の人間関係などで精神的に追い詰められてしまう人も多いと指摘されますが、その一因として癒しがオフィスにないことがあるのではないでしょうか。このビルは屋上庭園などリフレッシュできる環境が整っており、社員からも喜びの声が上がっています。ビルが主催するグリーンツアーなどのイベントにも社員が積極的に参加しています。何よりも、このオフィスに移転してから元気に働く社員が増え、緑の癒しには絶大な効果があることを実感しています。

また、緑の空間は社内外との交流拡大にも非常に有効で、移転して数ヶ月でオフィスを訪れる方が格段に増え、ビジネスチャンスも広がったと感じています。屋上庭園やテラスなど、社内外の懇親の場としてもかなり活用しており、「緑の多いこのビルに来るのが楽しみ」との声を聞きます。

さらに人材採用にも大きな力を発揮してくれています。景気回復で人材不足が指摘され、特に転職も多い我々IT業界ですが、「このオフィスで働きたい!」と新卒の応募が移転前の5倍程度に増えました。私自身、若い頃に見たニューヨークのセントラルパークの広大な緑とその周りにあるオフィスの雰囲気をずっと忘れられず、この日比谷パークフロントはまさにその夢を叶えてくれたオフィスです。

 

ケネディクス株式会社 片山圭総務・人事部長

緑が自然に目に入るオフィスだと感じています。日比谷公園の緑とオフィスビル内の緑とが連続性を持つなどロケーションが緑とマッチし、そのことでオフィスビルの価値が最大化できているのではないでしょうか。特に金融業界は人材採用で競争が激化していますが、候補者が面接に来ると「すごいビルだ。いつからここに本社を置いているのか?」などと興味を示してもらえます。最近は企業も環境対策を求められていますが、オフィスビル内に緑を取り入れることは環境対応にもプラスにつながっていると思います。

私たちの専有部分内においても、受付後の待合場所や会議室を日比谷公園側に置くなど、お客さまに緑の多い環境を楽しんでもらえるようにしています。窓の上部の壁の一部をガラスにすることで、日比谷公園の緑がより多く目に入るよう工夫するだけでなく、会議室の窓側の床の一部を緑にすることで日比谷公園の緑と連続性を持たせるよう工夫しています。

私たちの社員の約4分の1が女性です。21階のスカイガーデンに行くと女性社員を多く見かけ、特に女性社員がこのオフィスビルを気に入ってくれていると感じています。大きな窓で外からもオフィスビル内が見えるため、社員も「景色を汚したくない」とオフィスをきれいに保つように努力しています。