先輩社員の声04木田 英和Kida Hidekazu

2007年度入社
ウェルネス事業ユニット ヘルスケア事業本部
シニア住宅事業部 事業企画グループ

先輩社員の声04 木田 英和

最大規模にして、最新のシニア住宅が世田谷中町に誕生

「これまで『グランクレール』として11施設を展開してきましたが、11すべてを合わせた総戸数で1,080戸。今回の世田谷中町は、1施設だけで251戸になりますから、単純計算でこれまでの2倍以上。これまで経験したことのない大きな規模になります」

加速する高齢化社会。10年後には65歳以上の高齢者が人口の3割にも達するといわれている。東急不動産は総合ディベロッパーとして、こうした近い将来を見据えた試みにも取り組んでいる。そのひとつがシニア住宅『グランクレール』である。木田はヘルスケア事業本部シニア住宅事業部に所属し、2017年7月に開業を予定する『グランクレール世田谷中町』プロジェクトで、現場の統括に携わっている。

「東急不動産は、ディベロッパーの中ではいち早く、十年以上前からシニア事業に取り組んでいます。『グランクレール』は高齢者住宅といっても、介護施設だけではなく、元気なうちに自ら選択して入居していただく自立型のシニア住宅を主体に展開しています。ラウンジやダイニング、大浴場などの充実した共用部と、バリアフリーの専有部。各住戸にはナースコールも付いており、24時間体制でスタッフが対応します」

先輩社員の声04 木田 英和

上質な住まいを提供する。原点に立ち返って進むシニア事業

『グランクレール』は設計・建築にとどまらず、運営も東急不動産グループが手掛ける。木田自身、2016年で入社10年目となる中で分譲マンション事業に関わった経験もあるが、運営こそがシニア住宅の特徴だという。

「マンションの場合、建物が完成したらお客様に引渡して事業のゴールを迎えますが、シニア住宅の場合、建物が完成した段階は“やっとスタートラインに立てた”という感覚。そこからお客様にご入居頂いて、日々の運営が始まっていく。そこが全然違います。命を預かるという部分も大きな仕事です」

世田谷中町は改めて、”住まい”という原点に立ち返った最新の『グランクレール』。それは規模以外の面でも、今後のシニア事業の試金石ともなるプロジェクトだ。

「高齢者住宅を考えた場合、“住まい”という視点は非常に大切なキーワードだと思っています。つまり、高齢者住宅は世の中全般でいうと、どうしても、“施設”になってしまいがちなんです。“施設”だと入居されるご本人も、そのご家族も、後ろめたさを感じてしまうかもしれません。そこで、東急不動産としては、これまでずっと住宅やホテルなどを開発してきたノウハウの積み重ねとして、“施設”でなく、高齢者の方のための“上質な住まい”を提供していきたいと考えています」

先輩社員の声04 木田 英和

インターンシップを通じて東急不動産という会社の魅力を実感

京都で生まれ育った木田。実は、子どもの頃から地元の京都について「もっとやりようがあるはず」と、思い続けていたという。「文化や歴史が評価される一方で、実際には街並にそぐわない新しいデザインのマンションがどんどん建ち、景観の統一感が失われてきた現実」を見てきたのだ。大学で街づくりを学んだのはそのため。就職先にディベロッパーを選択したのも、木田にとってはごく自然な流れだった。

「東急不動産を知ったのは大学3年の12月、インターンシップに参加したからです。そのインターンシップは、単なる会社説明会のような形式ではなく、本当の就業体験でした。インターンシップは他社でも体験しましたが、東急不動産が一番深く刺さりましたね。インターンシップの際、私はマンションの販売企画、マーケティングをする部署に配属されたのですが、実際に、土地の購入を判断する案件に参加し、現地視察にも同行して担当社員から“君はこの土地をどう思うか”、“お客様にとってのメリットは何か”といった意見を求められたりもしました。仕事の面白さも実感しましたし、会社が学生を信頼している様子も伝わってきて、心の広い会社に映りました」

先輩社員の声04 木田 英和

多彩なリソースを駆使して複合開発を果たす東急不動産のDNA

入社後、インターンシップの時と同じ本部に配属され「入った瞬間から違和感なく仕事ができた」という木田。シニア住宅事業でもその経験が買われて開発に携わるようになったが、今回の『グランクレール』は大規模で、さらに「シニア住宅と分譲マンションとの複合開発」という特色もあるという。同じ土地に『BRANZ』も同様の規模で開発するのだ。この複合開発は東急不動産の幅広いリソースがあるからこそ、可能だった。

「一般的にディベロッパーはマンションなどの分譲業と、ビル・商業施設などの賃貸業がおもな業務領域ですが、東急不動産はリゾートホテルやゴルフ場・スキー場、そしてシニア住宅などの運営業も行っています。運営業まで行うディベロッパーは他にあまりないのではないでしょうか。さらにグループ全体で見れば、『東急ハンズ』のような小売業もあって、本当に幅広い。私が担当している『世田谷中町プロジェクト』は、シニア住宅と分譲マンションの複合開発ですが、別の土地なら、商業施設やリゾートホテルとシニア住宅の複合開発という話になったかもしれません。総合ディベロッパーの中でも東急不動産はそれだけ幅広いリソースをもっているということ。そこが大きな特徴であり、魅力です」

幅広いリソースを活用し、その土地にあった開発をする。それが東急不動産というディベロッパーなのだろう。

「東急不動産は、沿線にお住まいの方が求める生活基盤を開発するところからスタートした会社です。今は沿線のみならず全国的に展開していますが、そうしたDNAは脈々と東急不動産に受け継がれていると思います」

COLUMN
先輩社員の声04 木田 英和

すべてが手探りでチャレンジだった複合開発

2017年3月、「グランクレール世田谷中町」の建物が完成し、7月にはシニアレジデンス、9月にはケアレジデンスがそれぞれオープンした。丸4年にわたったビッグプロジェクトを振り返り、木田はしみじみと喜びを噛みしめている。

「一般に、開発期間の長い大規模案件はフェイズごとに担当が分かれて、分業化しがちですが、今回は用地の取得から設計、建設、営業に至るまでトータルに関わりました。それゆえ、思い入れのあるプロジェクトであり、私自身のキャリア形成においても貴重な体験となりました」

分譲マンションとシニア住宅の複合開発は、すべてが手探りだった。なかでも大きなチャレンジは“青田売り”だ。通常、シニア住宅は完成してから販売をする。実際に訪れてもらい、どんなスタッフがいるのか、食事はどういうものなのかを体験してもらうのだ。

だが、「世田谷中町プロジェクト」では、分譲マンションの販売と同じく、建設中から営業を開始した。シニア住宅が176戸もあるため、入居のスピードを上げるというのが理由の一つだが、複合開発だからこそ、分譲マンションと足並みを揃え、その魅力を広くアピールしたいというのが一番の理由だ。

「従来のクローズドな環境のシニア住宅ではなく、どんどん外に開いていく新しい暮らし方。コンセプトは『世代循環型』の街づくりであることを訴求していきました。こうした考え方が共感され、現在、予想を上回るスピードで入居が進んでいます。もちろん、背景には東急不動産が運営する『グランクレール』だからという信頼感があるのはいうまでもありません」

先輩社員の声04 木田 英和

『LIFE STORY TOWN』第一号として社会的課題に挑む

多世代が交流しあう、理想の街づくりをめざした「世田谷中町プロジェクト」。これを名実ともにカタチにしていくために、木田は「敬老の日」の9月18日に街開きイベントを開催した。名付けて、「世田谷中町まつり」だ。

「地域に開いた“街”であることを知ってもらうために、居住者の方はもちろん、地域の方も参加できるイベントを企画しました。コンサートやこども縁日、キッチンカーによるフードコーナーなどいろいろ!当日は大盛況で、テレビや新聞の取材もありました(笑)」

実は、「世田谷中町まつり」を企画するにあたり、木田は今年限りのイベントで終わらせないと心に決めていた。これからも継続できるように、「地域の資源を使う」ことを原則に、町内会やNPO団体など地域の人を巻き込みながら、まつりを仕掛けていったのである。

「単に住宅をつくるだけでなく、コミュニティ形成やタウンマネジメントまでも手がけていく。それが、私たち東急不動産のめざすところです。新しいライフスタイルを提案し、新しいライフストーリーが生まれる街づくりを『LIFE STORY TOWN』と名付けて展開していこうと考えており、その第一号が『世田谷中町プロジェクト』なのです」

幅広い事業を担うウイングの広さを生かし、多種多様なものを組み合わせることで生まれる新しい価値。それがさまざまな社会的課題の解決策にもつながるはず。木田はそう強く信じている。

プロジェクトストーリー:
世田谷中町プロジェクト

※本記事記載の情報は2017年10月現在のものです。