先輩社員の声07福井 賛Fukui Tasuku

2008年度入社
PT. TOKYU LAND INDONESIA 出向

先輩社員の声07 福井 賛

グローバルに活躍できるディベロッパーをめざす

いま福井は、はるか遠くインドネシアの地に暮らす。東急不動産が現地法人PT.TOKYU LAND INDONESIA(以下、TLID)設立に伴い、自ら志願し海を渡った。
「一日も早くグローバルに活躍できるディベロッパーになることが目標です」
その言葉は、海外勤務を希望した5年前も今も変わらない。

「学生時代はアルバイトでお金を貯めてはアジアやアメリカ、アフリカ、南米などをめぐりました。そうした経験から海外で働くことにも興味をもち、総合商社とディベロッパーに絞って就職活動を行いました。
最終的にディベロッパーを選んだのは、人が生きていくうえで不動産は必要不可欠なものだから。人が暮らす空間であり、そこで過ごす時間をいかに充実したものにするか。その社会的使命をディベロッパーは担っていると思います」

そもそも東急不動産が海外事業を始めたのは、グアムでの宅地造成に取り組んだ1973年のこと。以来、成長著しい地域でさまざまな不動産ビジネスを展開している。インドネシアには1975年に進出し、これまでに累計4,500戸の戸建住宅を分譲してきた。
当初は、政情不安もあったインドネシアだが、近年は目覚ましい経済発展を遂げ、アジアのなかでも一目置かれる存在になりつつある。こうした状況から、東急不動産では拡大する中間層・富裕層に対して良質な住宅を提供しようと、2012年に現地法人を発足。福井を含めた8名が立ち上げに奔走した。

先輩社員の声07 福井 賛

大いなる挑戦!「BRANZ BSD」プロジェクト

「「通常、ディベロッパーにおける海外事業は、自ら開発するのではなく資金投資という形で、現地のパートナー企業が開発を進める事業へ共同参画する方式が一般的です。しかし、当社ではインドネシアにおいて土地取得から計画・建設まで自社にて開発を推進しています。加えて、日本では関連会社の事業領域にあたる販売や管理も含め、事業全体をマネジメントするのが私の仕事です」

言葉の壁はもちろん、文化や風土、気候が異なるなかでプロジェクトを動かしていくことは、並大抵のことではない。

現在、福井が携わっている「BRANZ BSD」プロジェクトは、ジャカルタ郊外で開発が進むブミ・スルポン・ダマイ(BSD)地区の中心エリアの一角に位置するもので、敷地内に31階~34階建ての高層マンション約3,000戸などを8棟建設し分譲を行う。2015年3月に報道発表され、広く注目を集めた。というのも、日本では稀な巨大プロジェクトであることだけでなく、日系ディベロッパーによる自社ブランドの海外展開は初の試みだったからだ。東急不動産にとって大きなチャレンジだったのはいうまでもない。もちろん、福井にとっても然りだ。

「マンション開発はこれまで当社がインドネシアで約40年取り組んできた戸建住宅の開発とは根本的に異なります。関わる会社も違えば、許認可手続き、施工なども大きく異なるため、結局はすべてゼロから調べて、物事を進めていかなくてはなりません。しかも、日本に比べて分業化が進んでいるため、設計だけでも10社を超えるなど非常に多くの関係者を取りまとめていく必要があります。
ディベロッパーは、よくオーケストラの“指揮者”に例えられますが、スポーツなら“監督”といえるでしょう。状況を俯瞰し、機能的に事業が進むように配慮する『冷静さ』と、ゆるぎない信念と誠意を尽くして物事を決断して進める『熱さ』を併せ持つことが求められます」

先輩社員の声07 福井 賛

強みを生かし、目標に向かってコツコツと

大規模な投資を伴う新規事業も、若手にどんどんチャンスを与えてくれる思い切りのよさと懐の深さ。入社前に抱いていたイメージと変わらぬ企業風土のなか、福井はいま奮闘の日々を送っている。とはいえ、失敗や苦労は日常茶飯事だ。

「良薬は口に苦しという気分で、まずトライしています」

元来、目標を立てて、それに向かってコツコツと取り組むことが好きなタイプだ。「自分の強みでもある」と福井はいう。それを象徴するのが、日本全都道府県めぐりだろう。高校を卒業するまで地元・石川から県外へ出たことがほとんどなかったことから、大学生になると「日本の都道府県をすべてまわろう」と決意し、夏休みなどを計画的に利用して、18切符の活用やヒッチハイクなどにもチャレンジした。最終的には45都道府県を制覇、残る2県は通過したものの、滞在することができなかったことから、いまでも福井のなかでは“未完の旅”となっているそうだ。

「目標に向かって地道に実行していくのが性に合っているせいか、これまでゼロからやってきたことが一つ一つ形になっていく瞬間に喜びを覚えます。そういったものが建物・空間という形で長く残る。ディベロッパーの醍醐味ですね」

先輩社員の声07 福井 賛

世界に通用する日本品質の価値を再認識

TLIDは2017年5月に外資系ディベロッパーとして唯一BCIアジア社によるインドネシアトップ10ディベロッパーに選出された。さらに、2017年9月にはインドネシアプロパティウォッチ社による「ゴールデンプロパティーアワード」において外資系No.1ディベロッパーにも選ばれた。福井が携わる「BRANZ BSD」プロジェクトに加え、南ジャカルタ地区での「BRANZ SIMATUPANG」プロジェクトが高く評価された結果だ。

「今回の受賞で、日本品質のマンションを提供することが想像以上にインパクトがあったのだと気づかされました」

不動産価格が右肩上がりに上昇を続けるインドネシアでは、マンションの多くは投資目的での購入だ。極端な言い方をすれば、部屋という体裁を整えていればいいという発想でつくられているような物件もある。だが、TLIDが提供する日本型マンションは“暮らす人”のことを第一に考えた“住まい”だ。間取りや収納、水回りなどの使い勝手をとことん追求し、生活の快適さをめざすことはもちろん、環境への配慮にも積極的に取り組んでいる。日本では当たり前のことだが、インドネシアのマーケットにはこれまでなかった新しい価値だ。

「商品を考え抜くことで、日本品質が生まれるのだと実感しました。同時に、『自分たちのやり方は間違いではない。日本品質は海外でも通用する』という自信にもつながりました。
日本の思想や技術を結集した2つのBRANZ海外初プロジェクトは、長く険しい道のりではありましたが、ともに2018年の引渡しに向けて建設工事を進めています。竣工しお客様へお引渡しを実現できた暁には、きっと男泣きしてしまうのだろうな、と感じています」

※本記事記載の情報は2017年10月現在のものです。