宮城 貴紀
都市事業ユニット 開発企画本部
開発第一部
2012年度入社
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商業施設事業本部
商業施設開発部商業施設用地/稼働商業施設の買収、商業施設の開発/売却を担当。
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財務部
※東急不動産ホールディングス兼務再生可能エネルギー事業に関するSPC買収等のスキーム検討を支援。
海外事業における複数会計基準にまたがる連結決算対応、グローバル税制に対応。
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DX推進部 兼 経営企画部
※東急不動産ホールディングス兼務長期経営方針および中期経営計画方針の策定や、デジタル戦略の策定。
機能子会社(TFHD digital)の設立。
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都市事業ユニット
開発企画本部
開発第一部新宿駅西口地区開発計画を担当。
事業推進/計画/商業MD策定などプロジェクト全般の業務を遂行。環境施策の推進。
※部署名はいずれも当時の名称を掲載
学生時代
大学では人文学部に入学。人に興味があり、哲学や文学、美術について学んでいた。当時、大好きなものが二つあった。一つは雑誌、もう一つはまち歩き。
好きなものに関われる仕事がしたい。雑誌をつくる出版社と、まちをつくるディベロッパー。どちらに進むか。頭の中に広がったのは、中学生の時の記憶。通っていた中学校の近くで大規模再開発があった。木造長屋のまちが、外資系企業のオフィスやラグジュアリーブランドの店舗、美術館までそなえた文化都市になった。たった一つの開発で、まちの色がこんなにも変わる。居心地のよい空間は人を穏やかにし、刺激的な空間は人の心を踊らせる。なぜか行きたくなる場所がある。
好きなものに関われる仕事がしたい。雑誌をつくる出版社と、まちをつくるディベロッパー。どちらに進むか。頭の中に広がったのは、中学生の時の記憶。通っていた中学校の近くで大規模再開発があった。木造長屋のまちが、外資系企業のオフィスやラグジュアリーブランドの店舗、美術館までそなえた文化都市になった。たった一つの開発で、まちの色がこんなにも変わる。居心地のよい空間は人を穏やかにし、刺激的な空間は人の心を踊らせる。なぜか行きたくなる場所がある。
人の心を動かす空間をつくりたい。
人生を通してやりたいことが見つかった。
人生を通してやりたいことが見つかった。
入社後は希望通り、商業施設を作る部署に配属された。ディベロッパーの仕事は、土地を確保するところから始まる。
土地を取得したら、設計者とプランを作成し、施工者と建物を作る。
テナントを誘致し、最後に開業を迎えて、訪れた人の思い出の一つとなる。想像した通りの「ザ・開発」の仕事。
土地の取得から開業まで、一気通貫で担当できる恵まれた環境に感謝した。
プロジェクトの打ち合わせで向かいに座るのは、40〜50代の経験豊かなプロフェッショナル。
一方で、意思決定を行うのは自分。わからないことだらけの日々。
どうすれば自分の価値が発揮できるのかを考えた。
土地を取得したら、設計者とプランを作成し、施工者と建物を作る。
テナントを誘致し、最後に開業を迎えて、訪れた人の思い出の一つとなる。想像した通りの「ザ・開発」の仕事。
土地の取得から開業まで、一気通貫で担当できる恵まれた環境に感謝した。
プロジェクトの打ち合わせで向かいに座るのは、40〜50代の経験豊かなプロフェッショナル。
一方で、意思決定を行うのは自分。わからないことだらけの日々。
どうすれば自分の価値が発揮できるのかを考えた。
不動産開発の仕事は多岐に渡り、各分野にプロフェッショナルがいる。
ただ、プロジェクトを俯瞰して見ることができるのは、ディベロッパーだけ。
色々な専門家のアイデアやプロジェクト各所で起こっている情報を集約し、
目の前の課題に異なる立場の観点をフィードバックする。
プロジェクトのハブとなるのがディベロッパーの価値だと気づいた。
ある分野の専門知識や情報を、異なる分野の専門家に伝える。
適切に、より分かりやすく伝えることで、プロジェクト関係者全員で同じゴールを目指し、
最高のアウトプットを生み出す。
ただ、プロジェクトを俯瞰して見ることができるのは、ディベロッパーだけ。
色々な専門家のアイデアやプロジェクト各所で起こっている情報を集約し、
目の前の課題に異なる立場の観点をフィードバックする。
プロジェクトのハブとなるのがディベロッパーの価値だと気づいた。
ある分野の専門知識や情報を、異なる分野の専門家に伝える。
適切に、より分かりやすく伝えることで、プロジェクト関係者全員で同じゴールを目指し、
最高のアウトプットを生み出す。
自分が提供できる価値は
なにかを常に考える。
意識は今も変わっていない。
なにかを常に考える。
意識は今も変わっていない。
ディベロッパーの価値に気づいてからは、仕事の楽しさが一段と増した。主体的に仕事に取り組むことで、知識も深まり、できることが増え、更に仕事が楽しくなる。評価もされて、また新しい仕事が任される。ただ、いくら楽しくて、やる気があっても、抱えられる量には限りがある。一つ一つの物件に時間が取れず、効果的な意思決定や適切な指示が出せていない。「全部自分でやらないと」表には出ていないが、仕事の流れが停滞していることを自分が一番感じていた。
当時の部長が雰囲気を察して、経験豊かな先輩を補助役につけてくれた。先輩は、すぐさまプロジェクトの状況を理解し、的確な指示を出す。停滞していたプロジェクトが、目の前で、みるみる立て直されていく。ディベロッパーとしての経験、スキルの違いをまざまざと見せつけられた。プロジェクトが上手く進んでいないことは辛かった。その状況に何もできない自分と向き合うのも辛かった。成長を見守る上司と、ロールモデルとなる先輩がいる環境に感謝しながら、なりたい自分を勝ち取るための長い戦いの始まりを感じた。
楽しいというマインドだけでは
乗り切れないこともある。
入社して6年目からは財務部での仕事が始まった。正直なところ、財務部の異動に後ろ向きだった。開発部とはまったく違う日々。開発の現場から離れても、知識や勘を衰えさせたくない。専門書の読破や資格の勉強で、5年間に得た知識を体系的に整理した。社会のトレンドや他業界のビジネスについても知識を得るようにした。ビジネスマンとしての基礎を作り直す期間と考えると財務部の仕事にも興味が持てるようになった。開発部時代に数字には強いつもりでいたが、財務部で改めて会計・税務の実務にあたると原理原則への理解の深まりや解像度が高まっていくことを感じた。
まちづくりはあらゆる専門知識の集合体。
ディベロッパーは、幅広い専門知識への理解が必要であると再確認した。
それから2年後、長期経営方針と中期経営計画策定に携わることに。2030年度までの方針を決める。未来に向けた重点テーマの中の一つがDX。不動産業界は、たった一つの土地や建物を扱い、関係者との調整もウェット、独特な慣習もたくさんあり、デジタルに対するハードルは非常に高い。現場からしても、10年後の世界の話をされても何をすればいいのかわからない。自分も現場にいた頃はそう感じていた。
それから2年後、長期経営方針と中期経営計画策定に携わることに。2030年度までの方針を決める。未来に向けた重点テーマの中の一つがDX。不動産業界は、たった一つの土地や建物を扱い、関係者との調整もウェット、独特な慣習もたくさんあり、デジタルに対するハードルは非常に高い。現場からしても、10年後の世界の話をされても何をすればいいのかわからない。自分も現場にいた頃はそう感じていた。
人の価値観や社会やビジネス構造は、常に変化していく。今もっとも大きな変革を起こす要素がデジタル技術。まちや建物は、あらゆるシーンを生み出す人々の生活の場。デジタル技術がもたらす変化を予期し、先取りし、もっとよい体験を提供しつづける必要がある。進展したデジタル技術を前提とした未来の世界で、サービスや事業やまちをどう変えていくか。
変革の真の主役は、
デジタルではなく、
既存の事業を理解した社員たち。
デジタルではなく、
既存の事業を理解した社員たち。
3万人のグループ社員に、何を、どう伝えればいいのか。変革の気持ちは同じでも、階層や部署によって見えている景色は違う。適切なコミュニケーションの在り方や関係者の合意形成、人や組織を動かしていくことの難しさと、そのための手段を心底学ぶことができた。
様々な部署での経験を糧に、2022年度からは新宿駅西口地区開発計画の事業推進全般を担当している。扱う金額も、関係者の人数も、自分がこれまでに担当してきたものとは比べものにならないほど大規模だ。
ただ気負いはない。コーポレートに従事した期間で、会社への理解は深まった。会社がもつ知見や新しい取り組みを適切に反映することができれば、きっとプロジェクトは上手くいく。プロジェクト関係者のハブとして、またプロジェクトと社内の知見をつなぐハブとして、多様なプロフェッショナルが、同じビジョンのもと、意見やアイデアを出し合って、みんながいるからできるいいものをつくる。私はプロジェクトマネージャーとして、適切なコミュニケーションで関係者が前向きに最大限のパフォーマンスを発揮できる環境をつくり、そして、最後にはプロジェクトが進む方向を定め、その決断に責任を持つ。それが今の使命だ。
ただ気負いはない。コーポレートに従事した期間で、会社への理解は深まった。会社がもつ知見や新しい取り組みを適切に反映することができれば、きっとプロジェクトは上手くいく。プロジェクト関係者のハブとして、またプロジェクトと社内の知見をつなぐハブとして、多様なプロフェッショナルが、同じビジョンのもと、意見やアイデアを出し合って、みんながいるからできるいいものをつくる。私はプロジェクトマネージャーとして、適切なコミュニケーションで関係者が前向きに最大限のパフォーマンスを発揮できる環境をつくり、そして、最後にはプロジェクトが進む方向を定め、その決断に責任を持つ。それが今の使命だ。
もともと事業領域が広いことに加え、若手のアイデアを受け入れていく企業風土、既存事業が財務面も含め強靭になった。
会社には、新しい事業や取り組みにリソースを割く余裕が生まれている。
やりたいことは、どこでもできる。
やりたいことをあえて会社で、そして大手企業でやるメリット。それは長年の歴史を経て培われた資産を活用できること。
上手く引き寄せることができれば、経験が少なくても、想像以上に大規模な事業に変換して挑戦ができる。
一方で、きちんと会社に納得してもらうだけのメリットを感じさせなくてはならない。
まちそのものが持つ魅力と、地元の方の想いをもとに、
東急不動産のアイデアや知見を合わせることで、その土地に新たな魅力をつくりだす。
それは大学生の頃に憧れた
まちづくりに12年間没頭し、
もっとまちづくりが好きになった
今の私の挑戦である。