挑戦する人 宮城貴紀さん
東急不動産と挑戦するDNA
DATE 2023.11.15
「一人ひとりの主体性と可能性を引き出し、社員の挑戦と自律を支える」という人事のポリシーを掲げている東急不動産。
事業プロデューサーとして高い視座と広い視野を身に着けること、一人ひとりのキャリアの「挑戦」と「自律」のサポートを目的に、当社ではさまざまな環境整備を進めています。
そんな中、当社で働く社員たちはどのようなキャリアを思い描き、仕事に打ち込んでいるのでしょうか。今回は宮城さんに、仕事を通じた自分の過去・現在・未来についてインタビューしました。
現場経験×全社視点=大規模PJへの挑戦多角的な視点を取り入れた新たなまちづくり
開発第一部 事業企画G
PROFILE
- 2012年4月~
- 入社 商業施設開発部
- 2017年4月~
- 財務部(ナーブ(株)兼 東急不動産ホールディングス 出向)
- 2019年4月~
- DX推進部 兼 企画戦略部 兼 経営企画部(TFHDdigital(株)兼 東急不動産ホールディングス出向)
- 2022年4月~
- 都市事業ユニット 開発企画本部 開発第一部 事業企画G
現在の担当業務
- 新宿駅西口開発計画の事業推進業務
- 相模原駅北口地区などにおける、再生可能エネルギーを活用したまちづくり検討
- 新規物件の取得・計画等
10代からの「まちづくりへの憧れ」を東急不動産で実現
「入社当初に志望していた『まちづくりという仕事』に携われて、幸せです」
新宿駅西口開発計画の解体工事が進む現場を眺めながら、こう語る宮城さん。
同プロジェクトは新宿グランドターミナル構想のもと、新宿駅周辺を30年近くかけて連鎖開発していく計画の第一弾となる大型プロジェクト。
宮城さんは2022年にコーポレート部門から都市事業ユニットに異動して以来、推進担当者として奔走してきました。現在は新宿駅西口開発計画のほか、東急不動産の強みである再エネを活用したまちづくりを自治体と協力して検討する相模原駅北口地区の担当でもあります。
まちづくりへの思いが芽生えたのは、10代の頃。
「通っていた中学・高校が六本木にあったんですが、2003年に六本木ヒルズができ、木造長屋があった街が高層オフィスや高級レジデンスを備えた文化都市へと一変するのを目の当たりにしました。そうした原体験に加えて、元々街歩きや建物が好きだったので、デベロッパーを志望したんです」
コーポレート部門の「視点」「コミュニケーション」が現場での強い武器に
新卒入社後の担当は商業施設開発。
「一人で物件の買収業務を担ったり、好きなデザイナーさんに物件を担当していただいたり、毎日がとにかく楽しかったです」
商業施設開発のエキスパートへの道を描いていた宮城さんの最初の転機は、入社6年目の財務部への異動と東急不動産ホールディングスへの出向。その後足掛け5年にわたり、コーポレート部門の業務を担うことになりました。
志半ばで異動してきたことで、現場への思いはずっと胸に残っていました。しかしこのコーポレート部門での5年間の経験は、後に現場に戻って役立つ多くのものをもたらしてくれたといいます。
一つは多種多様なステークホルダーの視点が理解できるようになったこと。
「投資家や金融機関の方がどういう物差しで、当社をどう評価しているかがわかったことで、複数の視点から会社や事業を見つめ、物事を判断したり、関係者と合意形成する力が鍛えられました」
もう一つは関係者へのメッセージの伝え方。
「立場も違えば考え方も異なる数万人のグループ社員の方々に会社の方針やメッセージを伝えるには、そこに至る丁寧な背景説明と、細部まで伝えようとしないシンプルな発信が大切。この経験は大規模プロジェクトの推進担当になった今も活きています」
息子さんがデコレーションを施したスマートフォン
家庭では3歳の男の子の父親。共働きの生活の中で、夫婦で協力して仕事と育児を両立させています。スマホは常時携帯しているものですから、多忙な仕事の合間にも手にするたびに家族とのつながりを感じさせてくれるアイテムですね。
異動先の仕事に素早く適応するための「キャッチアップするスキル」
2022年、宮城さんは都市事業ユニットへ異動し開発部門に戻りました。
5年ぶりの現場復帰と新たな大規模プロジェクトの担当。通常であれば高いハードルですが、宮城さんはこれまでの異動経験で培った「キャッチアップするスキル」を発揮することでそれほど苦労せず適応できました。
「スキルと言っても、とても基本的でシンプルなことです。まずは異動が決まったら、可能な範囲で新たに担当する案件の情報にアクセスし、解消するべき疑問を明らかにしておく。異動後は疑問点と新たに習熟するべきことを整理し、業務の中で教えてもらいながら確実に覚えること。何より異動する人にとって一番大切なことは『異動先の方々から謙虚に学び、習得する姿勢』かもしれませんね」
目指すは「立地創造型」のまちづくりを担うこと目指すは「立地創造型」のまちづくりを担うこと
都市開発の担当者として、宮城さんはプロジェクトにおける自身の役割を「ハブ(集約点)」だと語ります。
「いろいろな専門家に自由な発想を促しながら事業の舵取りをするのは容易ではありません。でもそうして苦労しながら多くの人のアイデアを集約することで、確かによいものが生まれるんです。また、当社社員のさまざまな取り組みや知見を集約し、適切にプロジェクトに活用することも重要な役割です」
キャリアを通じて宮城さんが目指すのは、地域の新たな魅力を作り出す「立地創造型」のまちづくり。
「地域に寄り添いつつ、新たな魅力を付加することで街の価値を最大化するまちづくりに挑戦したいと思っています。特徴ある長期で大規模なまちづくりには、開発部門だけでなく、営業や運営、コーポレート部門も含めた会社の総合力が必要ですが、当社にはそれを高度に実現する力があると感じています」
今やこれが仕事の流儀
誰かに仕事を依頼する時は、論理的かつ的確に説明することに加えて、楽しく前向きに取り組んでもらえるような伝え方にも心を砕いています。また自分ならどうするかというバックアップ案は常に準備するように気をつけています。
私の中で変わったこと、変わらないこと
変わったのは、以前よりも「チームで作り上げること」により大きなやりがいを見出すようになったことです。駆け出しの頃は、誰でも自分が携わった仕事は「自分のもの」として実績にしたいと思うもの。でも、多数の会社・人が一体で挑むまちづくりの壮大さ・奥深さを知ることで「一人でできることの限界」を実感し、仕事のやりがいの形が変化したのは社会人として大きな成長でした。ずっと変わらないのは、入社当初に抱いていたまちづくりという仕事への憧憬や想いです。今はその夢を実現する機会を得ている喜びを噛み締めています。