挑戦する人 並木鉄矢さん
東急不動産と挑戦するDNA
DATE 2024.09.27
東急不動産は、社員に対し事業プロデューサーとして高い視座と広い視野を獲得することや、一人ひとりの「挑戦」と「自律」を支援するために、人事制度改定をはじめ、さまざまな環境整備を進めています。そんな中で社員の皆さんはどのようなキャリアを思い描き、仕事に打ち込んでいるのでしょうか。昨年度反響の大きかった本企画。今年度は、キャリア入社された方にフォーカスを当て、これまでの経験を活かしたキャリア形成、そして外から見た当社について語っていただきました。
異業種経験×不動産業界への想い=新しい挑戦へ
PROFILE
- 当社入社前
- 新卒で新築マンションを扱う不動産会社に入社。その後人材総合サービス会社で転職支援などを担う。
- 2020年1月~
- 宅総合職として入社 住宅事業ユニット 販売部
- 2022年4月~
- 住宅事業ユニット 首都圏住宅事業本部 事業開発部
- 2023年4月~
- 住宅事業ユニット 再開発事業本部 再開発事業第一部 事業企画G
- 2024年4月~
- 係長
現在の主な担当業務
- 再開発事業および建替物件の事業推進
- 新規案件獲得に向けた建替案件の検討
- 主要な担当エリア:勝どき、中山、三軒茶屋など
01.課題解決と新たな魅力の創造どちらも叶える「まちづくり」
「10年を超える長期的なスパンで取り組むまちづくりの奥深さと魅力を、日々実感しています」
勝どきの川沿いで日々開発が進む街を眺めながらそう語る並木さん。
東京都中央区の湾岸部に位置する勝どきは昔ながらの下町風情と、高層ビルが立ち並ぶ先端の街並みが共存する人気エリア。並木さんは再開発事業に関わる組合員の合意形成のため、権利者対応や情報発信、都市計画決定に向けた行政協議や都市計画手法の検討などに日々奔走しています。
自身も勝どきに居を構える並木さんは「地域の住人」としての視点からも再開発を見つめています。
「下町としての歴史があるこのエリアは、例えば長屋が密集していて消防車が入れない、といった課題があります。そうした地域特有の課題を解決しながら、街の新たな魅力を引き出すのが再開発の仕事の醍醐味です」
再開発事業担当になって3年目。勝どき以外にも世田谷区三軒茶屋、横浜市緑区の中山駅南口など首都圏の各所で、行政のニーズや地域の声に耳を傾けながらまちづくりを推進しています。
02.「不動産業界が好き」異業種から東急不動産へ
並木さんは新卒では新築マンションを手掛ける不動産会社に入社。
「人生で最大の買い物である住まいを提供する仕事は、お客さまの人生の節目に寄り添うこと。大きな魅力を感じました」
販売・販促から広告制作や中古物件の買取再販業務など、4年間で幅広い業務を担当し「新築マンションのプロ」としての基礎を固めました。
しかしその後、並木さんは大手の総合人材会社に転職支援アドバイザーとして転職します。一見すると異業種への大胆な転身。ですがこの転職の背景には、並木さんのチャレンジ精神と仕事へのぶれない軸がありました。
「マンション販売も転職支援も、誰かの人生の大きな節目に立ち会いサポートする仕事。その点では共通していると考えていました」
自身の転職経験から、転職者の気持ちが深いところで理解できる。そんな親身なアドバイザーとして充実した日々を送りながら2年ほどが経った頃、次のステップへと気持ちが動きました。
「やっぱり自分は不動産業界が好き。外に出てみて、改めて気付きました」
並木さんの中で不動産業界への想いは、やはり消えていなかったのです。
03.「販売のエキスパート」から再開発の分野へ
異業種を経て、2020年に東急不動産に住宅総合職としてキャリア入社。数年ぶりに不動産業界に戻ってきました。当社には、入社前からBRANZをはじめとする確かなブランド力に大きな魅力を感じていた並木さん。
また、住宅総合職としての採用のため、住宅事業部門の中でのみ異動できる仕組みにも魅力を感じたと言います。
当社では販売部からキャリアをスタート。新築マンション販売で鍛えた営業スキルや転職アドバイザーとして培ったホスピタリティを武器に、販売担当としての実績を着実に積み上げていきました。
水を得た魚の如く、前職時代から好きだったBtoCの不動産販売で活躍する日々。そのまま販売のエキスパートを目指す道も開けていましたが、並木さんはここでキャリア上の挑戦を決意します。
「製販管一体で事業を推進しているのは当社の強み。スペシャリストを目指すのもいいけれど、せっかく事業領域の広い東急不動産にいるのだから、新しい経験で自分自身の領域を広げてみよう。そう思ったんです」
持ち前の好奇心と向上心で、並木さんは再開発と建替事業という新たな分野に自ら飛び込んでいきました。
04.新たな部署で得た成長と喜び社内の「橋渡し」を目指す
再開発と建替事業を担うなかで、長期にわたる再開発プロジェクトのタイムスパンの長さや数百名におよぶステークホルダーの多さに驚き戸惑うこともありましたが、社内外の関係者との緻密な関係構築が実を結び、並木さんは新しい仕事の苦労と喜びを得ることに、心から充実感を得ています。
とりわけ文京区本郷で手掛けた建替物件で権利変換に向けた合意形成では、60名の権利者に様々な人生があり、その方々の希望に寄り添いながら新しい建物の一部を取得する契約を取りまとめた時は、自身の大きな成長を実感したと言います。
「周囲の方々に支えていただき、常に学び続けながらここまできました。自分のキャパシティが大きく広がっていることは大きな喜び。新しい仕事への挑戦を決断して、本当に良かったと思います」
2024年度からは係長に昇格、ライン長としても後輩の育成にもより力を入れていく必要性を感じるようになりました。
「昔や今の私の上長がそうしてくださったように、メンバーが気軽に相談しやすい雰囲気づくりとコミュニケーションを心掛けています。また、販売と再開発・建替の経験を活かして、これからは社内で異なる担当分野間を橋渡しできる存在になりたいと思っています」
外から見た東急不動産
入社前から「洗練されているスマートな不動産会社」というイメージがありました。マンション外観が洗練されているだけでなく、設備の仕様も物件ごとに明確なこだわりとコンセプトがあるのが魅力的でしたね。入社前はクールな社員が多いのかと想像していたのですが、入社してみたら皆さんスマートでいながら明るく優しい方が多い! チーム一体で話し合って業務を進めるカルチャーがあり、いい意味でのギャップがありました。
黄色のスケジュール帳
Outlookも使っているのですが、スケジュール帳はずっとアナログのものも併用しています。手書きにすることで頭の中が整理され、記憶にも定着しやすいと思います。
ブランドなどのこだわりは特にありませんが、色は必ずお気に入りのイエロー。以前は毎日体重を記録して健康管理にも使っていました(笑)。
これが私の仕事の流儀
一つは「お客さまやステークホルダーの方々のために」ということを第一に考えるということ。実績や仕事の成功を考えるとつい主語が自分になってしまいますが「誰のための・何のための仕事なのか」を念頭においた方が、結果的にうまくいくことが多い気がします。
もう一つは傾聴すること。相手の要望を深いところで汲み取って、そのうえで誠実に回答し、しっかり記録する。基本ですが、全ての仕事に通ずることだと思います。