挑戦する人 榊原彰子さん

東急不動産と挑戦するDNA

DATE 2023.11.15

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「一人ひとりの主体性と可能性を引き出し、社員の挑戦と自律を支える」という人事のポリシーを掲げている東急不動産。
事業プロデューサーとして高い視座と広い視野を身に着けること、一人ひとりのキャリアの「挑戦」と「自律」のサポートを目的に、当社ではさまざまな環境整備を進めています。
そんな中、当社で働く社員たちはどのようなキャリアを思い描き、仕事に打ち込んでいるのでしょうか。今回は榊原さんに、仕事を通じた自分の過去・現在・未来についてインタビューしました。

異動×ライフステージの変化=新たな環境への挑戦女性グループリーダーとしてのキャリア形成

ウェルネス事業ユニット ユニット付
事業戦略部 業務企画G
榊原 彰子 さん

PROFILE

2002年4月~
入社 東急リバブル(株)出向
2003年4月~2017年4月~
ビル運営事業部
2007年4月~turning point!
財務部
(財務部在籍中に2児を出産・育児休暇を利用、以降育児短時間勤務制度を利用中)
2021年4月~
グループリーダービル運営事業部
2023年4月~
ウェルネス事業ユニット 事業戦略部 業務企画G グループリーダー
兼 DX推進部 部付 兼 サステナビリティ推進部 部付

現在の担当業務

  • ウェルネス事業ユニットの総務・庶務:関連会社管理、環境・DX、コンプライアンス対応、BCP、モニタリング、チャレンジPJなど

大学で学んだ環境学を活かし、快適な住環境をつくる仕事へ

2023年に、長く在籍していた財務部からウェルネス事業ユニットの業務企画グループにグループリーダーとして異動した榊原さん。
家庭では中学生と小学生の二人のお子さんを持つ母親。前所属の財務部時代に出産を経験し、以来10年以上にわたり時短勤務制度を利用して育児と仕事を両立してきました。

子育てと、グループリーダーとしての重責ある職務の両方を果たしながら歩んできた榊原さんのキャリアの原点は何だったのでしょうか。

「大学は理学部で、気象や地層、岩石といった地学の分野を横断しながら地球環境を学際的に研究していました。東急不動産の中では、こうした分野の出身者は珍しいかもしれませんね」
収集したサンプルのデータを読み解いて分析する学生時代の専攻は、後に東急不動産のキャリアでも大いに活きることになります。

環境学への興味とともに抱いていたのが、「衣食住」の「住」の要素への関心。「まちづくりを通じて社会に快適な住環境を提供したいという思いから、不動産業界を志望しました」

ライフステージの変化とともにキャリアを見つめて

入社まもなく東急リバブルへの出向を経て、2年目に東急不動産のビル運営事業部へ。オフィスビルのプロジェクトマネージャーとしてオーナー・テナント対応から物件の管理なども手掛け、入社時に志していた物件を通じたまちづくりに携わることができました。

榊原さんにとって最初の大きな転機が訪れたのは、入社6年目の2007年の財務部への異動。

それまでの事業部門から離れ、入社6年目にして勘所のない財務畑へ。ほぼ1から財務について学びながらキャッチアップを図りました。ここで、学生時代に培った「数字(データ)を読み解く力」が発揮されることになります。
「数字はシンプルに、明快に結果が示される。そのことが肌に合っていたんですよね。特に決算を扱う業務はスケジュールが厳格で間違いが許されない責任重大なミッションですが、大きなやりがいを感じていました」

また、財務部在籍中に2児を出産し、ライフステージの変化も迎えました。この財務部への異動が、榊原さんが自身のキャリアを考える大きな契機になりました。

仕事の必須アイテム

手帳と、お母様の形見のボールペン

仕事の予定やメモをとるのには、手になじんだアナログのグッズを愛用しています。ペンはいくつかの種類を使い分けていますが、とりわけこのボールペンは母の形見の品として、いつも肌身離さず持ち歩いています。

turning point!

社内制度や周囲のサポートでグループリーダー業務と育児を両立

榊原さんが財務部に異動した当時は女性社員の数も、育児のために時短制度を利用する社員も少なく、結婚や出産を機に退職する人も少なくなかったといいます。しかし榊原さんは仕事と育児を両立させるキャリアの構築を決めました。

「夫婦ともに実家が遠方で子供を預けることが難しかったこともあり、時短勤務を決めました。時短の制度が整っていても、それを実現するにはやはり周囲のメンバーの理解と協力が必要なもの。私は部署の方々に快い理解と業務のサポートいただき、育児と両立することができています」

2021年にはグループリーダーに就任。一担当者からマネジメントの立場になって視座が大きく高まり、同時に挑戦や変化への意識も高まった榊原さんは、部署内で業務改革も主導。担当していた権利保全の業務では効率化に向けた刷新を行いました。

時短という勤務時間の制約がある中で限られた時間を活用し、活躍する榊原さんの姿は多くの社員のロールモデルとなっています。

上司として、母として。これからも成長していく

2023年にはウェルネス事業ユニットに移り、幅広い業務を担いながらユニットを根底で支えています。長年在籍した財務部を後にし、別部署にグループリーダーとして赴任することに一抹の不安はあったものの、お子さんの存在が新天地での挑戦を後押ししてくれました。

「長男が春に中学生になったんですが、新しい環境で頑張っている息子と一緒に自分もチャレンジし、共に成長しようと思ったんです」

育児にも仕事にも、相手との接し方には共通する要素があるといいます。
「相手の気持ちを推し量りながら、話にしっかり耳を傾けることですね。その上でお互いがいかに前向きに仕事をする環境を作れるか。もっとも、育児では仕事ではなく宿題や家事の手伝いになりますが(笑)」

育児と仕事の両立やキャリアアップを考える後輩には、ぜひ挑戦してほしいと語ります。
「現在の東急不動産には育児を支援する優れた制度が備わり、何より前向きに頑張ろうとする人を支えてくれる風土が醸成されています。不安があっても、挑戦の機会があればまずは体当たりで臨んでみてほしいですね」

今やこれが仕事の流儀

ずっと心掛けているのは「仕事は常に時間との勝負」であること。定時よりも早く出社して集中力が高まる朝の時間を有効活用したり、タスク管理の徹底で業務効率化に努め、可能な限り締め切りの前日に仕事を完了できるようにしています。来年度からは下の子が小学4年生になるので時短からフルタイムの勤務に戻りますが、時間をもっと有効活用して仕事の密度をさらに高めたいですね。

私の中で変わったこと、変わらないこと

東急不動産の事業の幅広さに魅力を感じて入社したので、当初はゼネラリストを目指していました。でも財務部では高い専門性が何よりの強みになると考え、一転してスペシャリスト志向に。今では、双方を併せ持った人材になることを意識しています。ずっと変わらないのは、周囲への謝意を持つ姿勢ですね。仕事は一人ではできないもの。財務部時代からウェルネス事業ユニット異動後も変わらず、メンバーの方々から快くご理解を得て長く時短勤務させていただいているので、感謝に堪えません。