どこにいても日光・鬼怒川の自然に包まれる、サステナブルがコンセプトの新しい大人の寛ぎ

課題を解決するまちづくりプロジェクトノート

DATE 2023.12.27

  • #新しい過ごし方
  • #サステナビリティ
  • #SDGs
  • #リゾート

日光東照宮や中禅寺湖にも好アクセスな「東武ワールドスクウェア」駅から徒歩3分。駅前でありながら雄大な鬼怒川渓谷の自然を間近に感じられる、東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠(以下、VIALA鬼怒川渓翠)。「サステナブル」「地域とのつながり」をコンセプトに、間伐材や地元の素材を活用し、この地ならではの自然の美しさと食を体感できる新しいリゾート施設です。
オープン前から運営に携わっている溝口副支配人から、VIALA鬼怒川渓翠のくつろぎや地域とのつながり、サステナビリティへの取り組みについてご紹介します。

PROFILE

溝口 脩

東急ハーヴェストクラブVIALA鬼怒川渓翠 宿泊G 副支配人

サステナブル×地域とのつながりから生まれた新しいリゾート体験

2022年にオープンしたVIALA鬼怒川渓翠では、「サステナブル」「地域とのつながり」をコンセプトにしています。
そのため、施設内の電力はすべて再生可能エネルギー由来を使用しています。

施設を造る素材も周辺地域のものや環境面に配慮したものを積極的に選んでいます。
例えば、ロビーを入ってすぐに目に入る大きな石壁には茨城県産の稲田石、フロントカウンターの壁は地元の大谷石、客室露天風呂には県内・那須産の芦野石や福島県の白河石、と地元北関東から東北エリアの国産石材を使用しています。
それぞれの素材が自然に溶け込む空間になっており、ロビーでお待ちのお客様が石壁に興味を持ってくださり、ご説明することもあります。

石材の他にも、普段は捨てられてしまう間伐材やこの施設を開発する際に伐採した木を家具に使い、サステナブルなインテリアになっています。

1階ラウンジ
ラウンジで一際目を引く一枚板のテーブル

ラウンジから外に出ていただくと、鬼怒川温泉のキャラクター・鬼怒太(きぬた)像が隠れています。
彫師の方に全て手作業で作っていただいた鬼怒太像も、元々この土地にあった樹木を使っています。鬼怒太は全部で5体いるので、ぜひ散策しながら探してみていただきたいです。

むくむくとした姿が可愛らしい、鬼の鬼怒太像
ベンチにも間伐材を活用

御神木の上で食す、選りすぐりの前菜
自然の炎で旨味を引き出すレストラン「炅(けい)」

食に関しては特に地産地消、サステナブルを大切にし、持続可能な美食を目指しています。
例えば、“食の驚きと新しい体験”をテーマとしているレストラン「炅(けい)」では、一切ガスを使わず「薪火」を使います。

薪窯で香ばしく焼き上げて旨味を閉じ込める薪木の火をはじめ、遠赤外線効果でじっくりと煮込む炭火、高温の炎で香りをまとわせる藁の火など、さまざまな炎の力で食材の美味しさを最大限に引き出します。
薪窯はカウンター席の近くにあるので、食事をしながら、ダイナミックな炎の調理風景が楽しめるとお客様から好評です。

薪には、間伐材を使うのはもちろん、伐採の過程で捨てられてしまうクヌギやコナラの雑木を使用。薪を使う分、森を未来に残す活動として植樹も行っています。

薪、炭、藁を使って調理するオープンキッチン

料理に使う食材も総料理長が直接訪ねた地元や東北の農家さんのものを使用しています。市場に出せない規格外野菜も、味はお墨付き。直接仕入れ、料理に活かしています。
とちぎ和牛やとちおとめ、地域のたまり漬けや味噌などの発酵食品、三陸で獲れた魚介類など旬の食材を堪能できるディナーをご用意しています。

旬の地物を堪能できる料理は絶品
使う食材は総料理長の選りすぐり

中でも皆さんが驚かれるのが前菜をお出しする際のプレートです。
このプレートの素材は、日光東照宮の御神木。
自然災害により倒木許可が下りたものをプレートに加工しています。
「日光杉」「御神木」と焼印が押されているので、訪れた際はぜひ探してみてください。
またカトラリーやお皿は、他の東急ハーヴェストクラブや地域宿泊施設で使用されなくなったものや破損したものを集め、エイジング加工や金継ぎ※補修を施して、再利用しています。

  • 金継ぎとは割れたり欠けたりした陶磁器を漆で継ぎ、金粉などを蒔いて修復する日本古来からの伝統工芸です。
日光東照宮のご神木を使用した前菜プレート
金継ぎで再利用しているお皿

レストラン内にあるショップ「会(かい)」では、レストランで使用している食器や食材、発酵食品、鹿沼組子、日光杉を使った工芸品、益子焼のテーブルウェア、栃木レザーなどこの地ならではのものを取り揃えています。

レストランで提供しているホテルオリジナルのパン「ブリオッシュ・キャレ」は、栃木県産の無農薬小麦や卵、那須千本松牧場のヨーグルト、バターをたっぷり使用しています。リッチな香りと味わいで、売店でも販売しており人気の商品です。

地域の伝統工芸品がずらりと並ぶ
素材の香りと味わい豊かなVIALA鬼怒川渓翠オリジナル商品

雄大な自然とひとつになる
悠渓のリゾートでプライベートステイ

全室露天風呂付の客室

VIALA鬼怒川渓翠には57㎡以上ある「デラックス」から、152㎡の「シグネチャースイート」まで多彩な部屋タイプがあります。全室温泉露天風呂付のお部屋となっており、客室に入ると、目の前には鬼怒川渓谷の大自然が広がっています。
各部屋ごとに趣の異なる眺めは、当館の唯一無二の魅力だと思っています。

広々としたデラックスルーム
客室の温泉露天風呂

KINUGAWA TERRACE

ラウンジの外にあるオープンカフェのようなテラスが「KINUGAWA TERRACE」です。
テラスの一角に「ファイアーピット」もあり、昼は賑やかに、夜はしっとりと落ち着いた雰囲気を楽しむことができます。

鬼怒川の自然に囲まれた開放的なテラス
ゆらゆらと燃える焚火を眺める非日常

朝食

こだわりの朝食は、会場の大窓から見える鬼怒川渓谷を眺めながらお召し上がりいただけます。メインを和定食・洋定食から選ぶことができ、ヨーグルトやサラダ、飲み物、デザートが並ぶハーフブッフェもご用意しています。

地物の野菜、調味料を使った小鉢が魅力の洋朝食

各分野の専門家が集いコンセプトを形成

これらのコンセプトは開業準備室のレストラン担当と東急不動産の開発担当者、コンサルティングの方で対話を重ねながら固めていきました。

その中で、御神木を使った前菜プレート、薪や藁、炭などの「自然の炎」をお客様に感じていただくこと、地産地消の試みなど、「サステナビリティを意識しながら、この土地の自然を楽しんでいただく」具体的なアイディアが生まれ、今までにない施設になったと感じています。

今後も、金継ぎの講師を招いてお客様自ら体験していただいたり、苗木の植林を手伝っていただいたりと、VIALA鬼怒川渓翠を通して、サステナブルな取り組みを身近に感じていただき、お客様と一緒にこの施設を育てていきたいと考えています。

  • 8 働きがいも経済成長も
  • 11 住み続けられる まちづくりを
  • 12 つくる責任 つかう責任
  • 14 海の豊かさを守ろう
  • 15 陸の豊かさも守ろう
  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう

東急不動産ホールディングスグループは、2015年に国連サミットで採択された2030年までの「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献しています。持続可能な世界を実現するための17の目標のうち、取り組む項目を定め、SDGsを起点にサステナブルな社会と成長をめざします。本プロジェクトにおいては、上記の目標の達成に寄与するものと考えます。