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Challenge the Frontier Challenge the Frontier

vol.392021年11月26日

「ZUKAN MUSEUM」篇

当社初のデジタルアートミュージアム、
誘致への道

今年7月、「東急プラザ銀座」の6階に誕生した「ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO」。
"記憶の石"というガジェットを携え、ジャングルのような館内を歩き、図鑑の中でしか見ることのできない生き物たちに出会う。その息吹を感じながら生態を学べる新感覚の体験型デジタルアートミュージアムです。

探検の相棒"記憶の石"で動物の特徴を学びながら、
自然界の息吹を感じる

探検の相棒"記憶の石"で動物の特徴を学びながら、
自然界の息吹を感じる

施設を構成するのは雑木林や川、森林、淡水、草原など5つのゾーン。1日の中の時間の経過や天候の変動もあり、同じ場所でも昼夜で異なる生き物が現れ、リアルな地球環境の変化とともに、生き物の普段の行動や習性などを間近で見ることができます。まさに大人も子供も楽しめて、自然・環境への価値観やマインドの創出にもつながる新たな"アカデミック・エンターテインメント"。その誘致にまつわるエピソードを担当者が語ります。

誘致のカギは「課題解決」

岸野 麻衣子
都市事業ユニット 都市事業本部 商業施設営業部

価値を「取り入れる・作る・提供する」場所に

「東急プラザ銀座」は2021年春に開業以来、初のリニューアルのタイミングを迎えていました。そこで、世の中の人が今、どんなことに価値を感じているかを突き詰めました。

リサーチやディスカッションを行う中で、体験すること、そして社会、環境、暮らしにコミットすることの価値の高まりを取り入れ、商業施設の捉え方を新たにした「施設のリニューアルではなくリビジョン」という発想に至りました。それを実現するために、「ここに来たら、こころが豊かになる」というゴールを設定。世の中でもデジタルアートの認知が進んでおり、「デジタル×体験」が受け入れられる土壌があると感じ、当社施設で初展開するデジタルアートミュージアムを、ぜひ実現させたいと思いました。加えて、コロナ禍で人々が豊かな時間の使い方にさらに関心を持つようになったことも追い風になったと思います。

また、エリアのニーズにも着目しました。かつて銀座は、とても敷居の高い場所でしたが、現在はスーツからTシャツ、高級車から自転車までさまざまなスタイルを受け入れる懐の深い多様性があります。さらに、近隣の湾岸エリアのファミリー層が増加し、銀座エリアもかつてと比べて状況が変わってきています。大人から子供まで五感をフル稼働して楽しめる場所を作ることができたら、エリアに対しても新しい価値提供ができるのではないかと考えました。

数々の課題...創意工夫と思いで乗り切る

誘致の上では、「誰が何の役割を担い、どう事業を成り立たせるか」というプレイヤーとの協議はもちろんですが、それを実現するための工事調整などハード面の課題もありました。

商業施設内にエンターテインメント施設を作る場合は、法規制上、避難経路の確保や相当数のトイレの設置が必要となるなど、レイアウトに制約が出ることがあります。特に、クローズドな空間の中にくねくねした迷路のような狭い動線を設けることや、空間の広がりや没入感を作るために、天井の高さを変えるのが難しいことがネックになりました。ですが、これらの空間設計は「ZUKAN MUSEUM」の体験デザインとして、なくてはならない要素です。そこで、天井の素材を工夫したり、一見壁に見えるようにカーテンを施したりするなど、体験デザイナーや建築デザイナーといったクリエイティブの方々に知恵を絞っていただき、実現に至りました。

カーテンで緩やかにゾーンを分け、奥行き感や迷路のような探索空間を演出

プロジェクトを進める際、法律の壁にぶつかるとどうしても、「諦めるしかない...」となりがちです。しかし、「小学館の図鑑定番シリーズ『図鑑NEO』の中に入り込める『ZUKAN MUSEUM』は、絶対すばらしいものになる!」と社内外問わずプロジェクト関係者全員が信じていたので、諦めることなくプロジェクトを進められました。コンテンツの構想ができた時のテンションが上がった瞬間を忘れず、ぶれずにやりきった成果だと感じています。

新たな「場づくり」につながるコンテンツ

松井 麻里奈
東急不動産SCマネジメント株式会社 東急プラザ銀座(出向中)

客層の幅を広げたい

「ZUKAN MUSEUM」ならではの価値は、人工的な檻の中の動物を眺めるよりも、自然界の中にいるかのような動物の躍動感、水の音、虫の音などを五感で味わえることです。実際の動物の生態にもとづく動きが何パターンもあり、時間帯によって虫の音も変わるなど、よりリアルな自然に近付ける工夫をしています。エリアごとにさまざまな動物が共存している様を目の当たりにすることで、単に生物についてだけでなく、環境教育・生態系を学ぶことができます。何より没入感があることと、自ら能動的に動物を見つけにいく、という点がユニークです。

能動的に動物を探しに行く楽しさがある

最後にたどり着く場所には、世界地図と宇宙や地球、生き物の美しい姿が映し出されている

もともと「東急プラザ銀座」の開業当初は、施設の特徴が比較的女性向け、ファッション中心でした。しかし施設を運営する側として、銀座エリアの変容や時代のニーズを捉える中で「客層の幅を広げたい」という思いがありました。そのためには、新たな顧客層の取り込みが必要でした。コロナ禍で「場づくり」が難しい中でも、「ZUKAN MUSEUM」は貴重なコンテンツとして、施設の課題解決が期待できると考えています。

地域とのつながりが生まれる契機に

今回、「ZUKAN MUSEUM」のオープンを契機に、「街のにぎわい創出の一助となりたい」という気持ちが強くありました。銀座通り連合会にオープニングセレモニーに参画いただいたり、近隣の小学校の児童に内覧会に参加いただくなど、地域とのつながりも生まれています。今後も地域に必要とされる施設をめざしたい、という想いを強めています。

ずかんミュージアム ZUKAN MUSEUM GINZA

SDGsに貢献

「ZUKAN MUSEUM」は、当社が目標とするSDGsに貢献する要素を備えています。当プロジェクトでは、以下が該当します。
目標4:質の高い教育をみんなに(地球市民として持続可能な開発のための教育機会)
目標12:つくる責任つかう責任(生物多様性を学ぶことを通じた地球市民教育の提供)
目標17:パートナーシップで目標を達成しよう(異業種や教育機関などが一体となって協働)

■施設概要
・施設名称 :ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑 NEO
・主催 :ずかんミュージアム有限責任事業組合 (佐々木ホールディングス株式会社、株式会社小学館、株式会社エイド・ディーシーシー、 株式会社ドリル、株式会社電通、株式会社サニーサイドアップ、株式会社朝日新聞社)
・場所 :〒104-0061 東京都中央区銀座5丁目2−1 東急プラザ銀座 6F
・営業時間 :平日 11:00~19:00 土・日・祝10:00~19:00
・公式 HP :zukan-museum.com(一般からのお問い合わせ:info@zukan-museum.com
・公式 SNS :【Twitter】 @zukan_museum / 【Instagram】 @zukan_museum

■「小学館の図鑑 NEO」とは
小学館から発売されている図鑑シリーズで、累計発行部数約1,100万部を超える。「NEO」の由来は、Nature(自然と生き物)、Earth(地球と宇宙の)、Origin(起源をたずねて)の頭文字。

4.質の高い教育をみんなに

12.つくる責任 つかう責任

17.パートナーシップで目標を達成しよう

東急不動産ホールディングスグループは、2015年に国連サミットで採択された2030年までの「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に貢献しています。持続可能な世界を実現するための17の目標のうち、取り組む項目を定め、SDGsを起点にサステナブルな社会と成長をめざします。
本プロジェクトにおいては、上記の目標の達成に寄与するものと考えます。

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