Eコマースの拡大に伴い、先進的な物流施設のニーズが高まっています。当社は2017年、物流施設開発事業に参入しました。これまでに培った総合不動産開発の実績とノウハウを活かして、物流効率化という社会ニーズに応えていきます。また、冷凍冷蔵特化型物流施設やローカル5Gを活用したスマート物流施設や、高速道路のインターチェンジ(IC)に直結し、自動運転トラックによる幹線輸送など新しい物流システムに対応した、次世代物流センターの開発にも取り組んでいきます。
INFRASTRUCTURE & INDUSTRY
物流施設
物流施設事業「LOGI’Q」について
「社会の発展を支える、東急不動産のロジスティクス」をコンセプトとするロジスティクス施設「LOGI'Q」は、施設にかかわるすべての人・事業者・地域・社会全体に価値ある社会インフラづくりをめざします。


LOGI’Qシリーズ最大旗艦物件「LOGI’Q南茨木」

関西圏で配送効率の高い北摂エリアに位置する本物件は、インターチェンジへのアクセスも良く最寄りの最寄りのJR「千里丘駅」から徒歩9分と従業員確保も期待できます。
屋根上に「リエネLOGI’Q南茨木太陽光発電所」を設置するほか、各種省エネ設備の導入や環境配慮設計を行う事により、「LOGI‘Q」シリーズでは初となる「CASBEE」Sランク、「BELS」☆☆☆☆☆、『ZEB』と各種環境認証で最高評価を取得しています。
建物内には2種類のカフェテリアのほか、売店・シャワー室・礼拝室・オールジェンダートイレ等の共用部アメニティを完備しています。館内のサインにはピクトグラムを採用し、文字情報だけによらない工夫をすることで、テナント従業員の多様化にも対応します。また、各所にサステナブルアートやSDGsに貢献する建材を使用し、環境に対する意識を表現しています。
一部区画には、作業用空調を実装するほか、低床倉庫、冷凍冷蔵対応倉庫、少量危険物対応倉庫、ローカル5G実装倉庫と多様なニーズに幅広く対応します(将来対応含む)。
冷凍冷蔵事業
今後需要が高まることが予測される冷凍冷蔵倉庫の開発・投資事業に本格参入いたします。
当社が注力する再生可能エネルギー事業と冷凍冷蔵倉庫など大容量の電力を必要とする施設は親和性が高く、当社が発電した再エネ電力の施設への供給も検討しています。
西淀川コールドセンター
竣工:2025年4月

(仮称)CBRE IM-LOGI’Q新子安
竣工:2027年予定

使用電力のグリーン化
物流施設に再エネ100%電力「ReENEグリーンエネルギー」
LOGI'Q(ロジック)に入居するテナント企業、およびその荷主企業等向けに、再エネ100%電力である「ReENEグリーンエネルギー」を活用した環境負荷軽減サービスの提供を行っています。LOGI'Qシリーズでは今後、物流施設屋根上に太陽光発電設備を設置し、発電された再エネ電力をオンサイトPPAにより当該施設内へ供給するほか、当社が全国で展開する再生可能エネルギー発電所でうまれた環境価値を活用し、施設内で使用する電力の100%再エネ化を実現しています。また、「CASBEE」*¹や「BELS」*²、「ZEB」*³など様々な認証評価への取り組みも実施しております。こうした環境を活用し、テナント・荷主企業向けに再エネ100%電力価値を提供できるサービスなどの取組を進めてまいります。
※1CASBEE:国土交通省主導のもと、一般財団法人住宅・建築 SDGs 推進センターにより開発された建物の総合的な環境性能を評価し格付けをする手法。省エネルギーや環境負荷の少ない資機材の使用といった環境配慮はもとより、室内の快適性や景観への配慮なども含めた建築物の品質を総合的に評価するシステムとなっている。
※2BELS:国土交通省による「非住宅建築物に係る省エネルギー性能の表示のための評価ガイドライン(2013)」に基づき、第三者機関が建築物の省エネルギー性能の評価および表示を適確に実施することを目的として開始された制度。
※3ZEB:「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル」の略称で、先進的な技術の採用による大幅な省エネ化、再エネを導入することにより、エネルギー自立度を極力高め、年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロとすることを目指した建築物。
物流施設のスマート化

ローカル5G実装 R&D区画
Phoxterでは、ローカル5Gを用いた搬送ロボットの自動制御の実証実験を行うことにより、リアルタイムな「作業の見える化」を実現する最先端の庫内合理化を提案いたします。
ローカル5G活用による期待される効果

低遅延ソリューション

動線解析による全体効率向上

作業効率化・負荷軽減
ローカル5G対応搬送ロボット



Phoxterショールーム南茨木
W-401 R&D区画
次世代物流センターの実現に向け、最新マテハンを用いたショールームを構築しています。
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入荷検品・画像処理システムで3辺情報取得

バーコードリーダにて入荷検品を行い、未登録商品はPhoxter製画像処理コントローラ StellaController 2.0で3辺情報を計測します。
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ACR・MiniAGVで棚入れ/出庫

MiniAGVが高層ラックの最下段までバケットを搬送し、ACRが保管間口へ棚入れします。出庫時は引き当てられたバケットをACRが最下段に置き、MiniAGVがピッキングエリアに搬送します。
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ロボットピッキング

引き当てられた商品をカメラで認識し、ピースピックロボットでピッキングし、3Dソーターに投入します。
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3Dソーターにて仕分け

ピースピックロボットが投入した商品を3Dソーター内部のRGVで顧客・店舗・方面別などに仕分けを行います。
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AMR搬送

AMRが顧客・店舗・方面別などに仕分けられたバケットの入った中量ラックを、梱包エリアに搬送します。
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自動封緘機

梱包エリアで商品の箱詰めを行い封緘機にて段ボールを封緘し、パレタイズエリアまでコンベアで搬送します。
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ロボットパレタイズ

封緘された段ボールをパレタイズロボットでパレットにティーチレスで積み付けます。
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AMR搬送・画像処理システムで出荷検品

段ボールが積み付けられたパレットをAMRで搬送しながらPhoxter製画像処理コントローラStellaController 2.0で出荷検品を行います。
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自動フォークリフト

AMRが仮置きした出荷検品済みの荷物を自動フォークリフトが受け取り、トラックバースにあるネステナーに一時保管します。

ニュースリリース
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2025.11.17
東急不動産HDとチューリングで資本業務提携 自動運転技術を活用した共同実証等の検討開始 ~東急不動産HDが出資するCVCファンドを通じてチューリングへ出資も~
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2025.10.06
東急不動産とT2で業務提携、自動運転トラックの物流ネットワークを共同で構築へ ~東急不動産HDが出資するCVCファンドを通じてT2へ出資も~
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2025.08.26
「(仮称)CBREIM-LOGI‘Q新子安」にて、F-LINEと約31,500㎡の賃貸借契約を締結
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2025.08.19
~旧上瀬谷通信施設地区(物流地区)を広域幹線輸送ネットワークの関東拠点として整備~ 関東圏初・高速道路IC直結「次世代基幹物流施設」開発計画始動
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2025.07.17
東急不動産の物流施設「LOGI’Q」シリーズ 関東最大マルチテナント型倉庫 免震構造で大切な人命と荷物を守る地域防災物流施設「LOGI'Q綾瀬」、綾瀬市と防災協定締結
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2025.07.16
~製造業の国内回帰・サプライチェーン強靭化に対応~ 全国で産業まちづくり事業を推進 事業ブランド「GREEN(グリーン) CROSS(クロス) PARK(パーク)」に
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2025.05.08
シンガポールで初めての物流開発プロジェクトへの参画 ~アジア広域における物流投資事業の面的展開~
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2025.04.01
~全国で冷凍冷蔵倉庫開発事業を積極拡大~ 広島市、柏市で新規2物件参画、「西淀川コールドセンター」満床にて竣工予定 「LOGI FLAG TECH 名古屋みなと」、「LOGI FLAG TECH 大阪南港」、「(仮称)CBRE IM LOGI’Q 新子安」の3物件を着工
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2025.03.28
CBRE IM・東急不動産/共同で横浜市神奈川区の動物検疫等可能エリアに延床面積約10万㎡の3温度帯マルチ型物流施設着工
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2025.01.30
~東急不動産の物流施設「LOGI’Q」シリーズ~ LOGI’Q白岡Ⅲ・LOGI’Q市原・LOGI’Q神戸新長田を着工